糖尿病
(1)糖尿病とは?※1
糖尿病の可能性がある人はこんなにいます
「糖尿病が強く疑われる者」、「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合
[出典:平成23年、平成28年国民健康・栄養調査]
[出典:平成23年度、平成28年度県民健康・栄養調査]
男性 | 全国 | 宮崎県 | ||
---|---|---|---|---|
平成23年 | 平成28年 | 平成23年 | 平成28年 | |
糖尿病が強く疑われる者*1 | 15.7% | 16.3% | 15.8% | 14.5% |
糖尿病の可能性を否定できない者*2 | 11.5% | 12.2% | 20.3% | 7.9% |
女性 | 全国 | 宮崎県 | ||
---|---|---|---|---|
平成23年 | 平成28年 | 平成23年 | 平成28年 | |
糖尿病が強く疑われる者*1 | 7.6% | 9.3% | 9.5% | 7.6% |
糖尿病の可能性を否定できない者*2 | 9.7% | 12.1% | 14.4% | 11.4% |
男性
女性
〔定義〕※2
糖尿病が強く疑われる者:
HbA1c(NGSP)値が6.5%以上であるか、インスリン注射を使用又は血糖を下げる薬を服用している者
*1 宮崎県・平成23年度については、以下の定義による。
糖尿病有病者:空腹時血糖126㎎/dl以上又はHbA1c(JDS値)6.1%以上であるか、
インスリン注射または血糖を下げる薬を服用している者
糖尿病の可能性を否定できない者:
HbA1c(NGSP)値が6.0%以上、6.5%未満で、“糖尿病が強く疑われる者”以外の者
*2 宮崎県・平成23年度については、以下の定義による。
糖尿病予備群:空腹時血糖110㎎/dl以上126㎎/dl未満またはHbA1c(JDS値)5.5%
以上6.1%未満の者(インスリン使用・血糖を下げる薬の服用者を除く)
肥満になると糖尿病のリスクが上がってしまいます。
インスリンは、細胞に糖を取り込み、血糖を下げる働きをします。
肥満になると、インスリンの効果を十分に発揮できなくなり、血液の中に糖があふれる高血糖の状態になってしまします。
BMI25以上の人の割合
[出典:平成28年度、令和4年度県民健康栄養調査]
(男性20~60歳代、女性40~60歳代)
宮崎県 | 平成28年度 | 令和4年度 |
---|---|---|
男性 | 39.8% | 38.5% |
女性 | 29.4% | 24.6% |
(2)糖尿病になったらどうなるの?※1 ※3
血糖値が高くても、最初のうちは自覚症状がないため、糖尿病になっていることに気づかない人も多くいます。糖尿病では、血糖値がかなり高くならないと症状が出ません。
[高血糖の症状]
- 喉が渇く、水をよく飲む
- 尿の回数が増える
- 体重が減る
- 疲れやすくなる
など
〔リーフレット〕糖尿病と歯周病の意外な関係について[PDF]
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままでいると、血管が傷ついたり、詰まったりして、血流が滞ってしまいます。このように、高血糖が原因で血管とそれにつながる臓器が傷つけられると、糖尿病に関連するさまざまな合併症が生じます。
[主な合併症]
- 網膜症
- 腎症
- 神経障害
透析を導入する原因の1位は糖尿病です。
腎症が進行すると、元に戻せなくなるため、透析の導入が必要になります。
血液透析療法は、1回につき4~5時間かかる治療を週3回程度、ずっと受け続ける必要があり、身体的にも時間的にも、金銭的(※)にも大きな負担がかかります。
※負担の多くは公費でまかなわれています。
糖尿病性腎症による年間新規透析導入患者数
【出典:わが国の慢性透析療法の現況】
平成29年 | 178人 |
---|---|
平成30年 | 189人 |
令和元年 | 173人 |
令和2年 | 189人 |
令和3年 | 163人 |
令和4年 | 167人 |
(3)糖尿病の発症と重症化を予防することが大切です
《糖尿病の発症予防のためにできること》
- 食事は腹八分目でやめる
- 野菜を積極的に摂取する
- 散歩などの運動を少しずつでも始める
- 体重を5~10%減らす(体重70㎏の場合は、3.5~7㎏の減量)
- 禁煙する
- ストレスと上手につきあう
- 健康状態の確認のために健診を受ける
最初のうちは自覚症状がないため、健診を受けることで、体の状態を知ることが大切です。
また、健診を受けるだけでなく、健診結果を元に生活習慣の見直しや医療機関の受診を行いましょう。
特定健診受診率(40~74歳)
【出典:厚生労働省調】
健診受診率 | 全国 | 宮崎県 |
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平成29年度 | 53.1% | 46.4% |
平成30年度 | 54.7% | 48.1% |
令和元年度 | 55.6% | 49.8% |
令和2年度 | 53.4% | 49.9% |
令和3年度 | 56.5% | 51.5% |
特定保健指導実施率(40~74歳)
【出典:厚生労働省調】
保健指導実施率 | 全国 | 宮崎県 |
---|---|---|
平成29年度 | 19.5% | 28.6% |
平成30年度 | 23.2% | 31.4% |
令和元年度 | 23.2% | 28.2% |
令和2年度 | 23.0% | 27.2% |
令和3年度 | 24.6% | 26.5% |
《糖尿病と診断されたら、糖尿病の悪化や合併症の発症予防のためにできること》
- 血糖コントロール ⇒ かかりつけ医師、専門の医師の診察を定期的に受けましょう。
- 糖尿病の治療を中断しない
- 血圧・コレステロールのコントロール
- 喫煙をしない
- 体重の適正化
(4)糖尿病対策の取組を促進しています
介入方法(抜粋)
参考様式
- 〔参考様式1〕医療機関受診勧奨連絡票(ワード:39KB)
- 〔参考様式2〕診療情報提供書(かかりつけ医→専門医療機関)(ワード:33KB)
- 〔参考様式3〕保健指導同意書(ワード:33KB)
- 〔参考様式4〕保健指導指示書(ワード:94KB)
- 〔参考様式5〕保健指導実施報告書(ワード:32KB)
※ 糖尿病にならないため、合併症を防ぐために、
生活習慣を整えることが大切です!!
(食生活や運動習慣等を見直してみよう!)
(5)糖尿病の治療・指導が受けられる医療機関
糖尿病は「かかりつけ医」による継続的な療養指導・管理を行いながら、必要に応じて、糖尿病専門医をはじめ、腎専門医、眼科医、歯科医等と連携して合併症の予防や治療が必要です。
下記のリンク先より、治療・指導が受けられる医療機関を探すことができます。
(参考)日本糖尿病学会専門医、日本腎臓学会専門医
また、糖尿病連携手帳を使って、患者さん自身の生活習慣の自己管理を行うほか、関係する医療機関が検査結果や治療方針を共有しながら治療を進めることが大切です。
〔両面チラシ〕糖尿病かもといわれたら「糖尿病連携手帳」があなたの健康づくりをお手伝いします[PDF]
〔ポスター〕糖尿病かもといわれたら「糖尿病連携手帳」を携帯しましょう[PDF]
- ※1:糖尿病情報センター
- ※2:健康みやざき行動計画21(第2次)
健康みやざき行動計画21(第22次)平成30(2018)年度中間見直し - ※3:厚生労働省作成パンフレット「糖尿病のみなさーん腎臓も守りましょう」